児童養護施設 獅子吼園 府川裕一さん

・児童養護施設をこころざしたきっかけは?

  私の父は小学生の時、児童養護施設で生活をしていました。在園中・家庭復帰後も相当苦労したようですが、努力して一生懸命働き、一家の主として、私を育ててくれました。また、私の高校の後輩に施設から通っている子がおり、その子は父がいた施設と同じ施設に入所している子でした。明るく、とても元気な子で、私が今まで抱いていた施設の子のイメージと全く違いました。父にしても後輩にしても、元気に立派に過ごせているのは、本人の努力はもちろんのこと、施設の職員さんの力があってこそのものだと痛感しました。それまでは幼稚園教諭を目指していましたが、様々な家庭の事情、様々な傷を負った子達を支援し、自立するための力になりたいと思い、児童養護施設職員を目指しました。

・やりがいを感じる瞬間や印象に残るエピソードは?

 様々な家庭環境で育った子がいますので、当たり前のようなことが当たり前にできないことがとても多いですが、日々の関わりにより、自分で着替えができるようになったり、靴下を履くということが習慣付いたり、不登校になった子が自分の声掛けや関わりにより登校できるようになったりした時は、とてもやりがいを感じます。
印象に残っていることとしては、卒園した子が連絡をくれた時に「園にいた頃に職員にどれだけよくしてもらっていたかっていうのが、卒園してから痛いほどわかった」と言われたことや、担当を持っていた高校3年生の子に、悪態をつかれたり困るようなことをされたりしましたが、卒園する際「色々あったけど、最高の担当でした」と、言ってもらえたことです。

・仕事とプライベートの両立はむずかしい?

 やり方次第だと思います。

・これからの目標を聞かせて下さい。

 園で生活している子から、卒園したのちに「元気でやってるよ」という言葉を聞けるよう、精一杯頑張りたいと思います。

・学生の皆さんへメッセージを。

 子ども達は、様々な理由で施設に入所していますので、大変なことはたくさんあります。しかし、自分が一生懸命子ども達と向き合い、関わっていけば、子ども達から元気をもらったり、気付かされたり、教えてもらったり、成長させてもらったりと、子ども達からもらえることもたくさんあります。また、一人ではなく、周りの職員と一緒に子ども達を支えていく仕事です。一緒に考え、一緒に悩み、一緒に向き合っていく仲間がいますので、一人でも多く、子ども達の支えとなってくれる方を、待っています。

児童養護施設 はぐくみの杜君津 森優子さん

・児童養護施設をこころざしたきっかけは?

  学生時代にボランティアをさせていただいていた母子生活支援施設の職員さんがとても素敵な方々で、児童福祉への憧れを抱きました。そして就職活動中で迷っていた頃に、今の職場のオープニングスタッフの募集を見つけ、チャンスだと思って飛び込みました。

・やりがいを感じる瞬間や印象に残るエピソードは?

 子どもたちと日々の暮らしを共にしていると、もっとこうなってほしいという思いばかりが強くなり、ほんの些細な成長に気付けないこともあるので、運動会などの学校行事での一所懸命な姿を見ると、それだけで涙が出てしまいます。子どもたちの外での様子を見ることは、「頑張っているね」とたくさん褒めてあげられるとても良い機会です。

・仕事とプライベートの両立はむずかしい?

 時には仕事での失敗を引きずり、休日までくよくよ悩んでしまうこともありますが、そんな時には映画を観たり、同期と一緒にお風呂屋さんに行ったりして、好きな時間を過ごしています。3日間の休みをとって、海外旅行へ行ったこともありました。リフレッシュする方法を自分で見つけることができたら、きっと大丈夫です

・これからの目標を聞かせて下さい。

 今はまだ未熟で、子どもたちとぶつかることも多い毎日ですが、「この人が居てくれたら大丈夫」といった安心感を与えられるように、この先もずっと寄り添い続けていけたらいいなと思います。

・学生の皆さんへメッセージを。

 就職活動中の皆さんには、様々な選択肢があると思います。子どもと関わる仕事は大変なこともありますが、時にはそれ以上の喜びも感じることができます。私もたくさん悩みましたが、この道に進んでよかったと心から思っています。皆さんもそういった職場に出会えるよう、応援しています。

母子生活支援施設 国府台母子ホーム 亀井崇史さん

・母子生活支援施設をこころざしたきっかけは?

 教育関係の仕事をしたいと思っていた時に保育士をしていた母親の勧めもあり、保育士養成課程のある大学に進学しました。大学3年次の児童養護施設での実習の際に指導していただいた職員のような児童福祉施設の職員になりたいと感じたこと。なによりも就職活動時にアルバイト先であった保育園の園長先生に背中を押してもらえたことがきっかけで児童福祉施設で働くことを志しました。

・やりがいを感じる瞬間や印象に残るエピソードは?

 入職当初、担当として関わっている子どもが自分の気持ちを伝えられずに嫌な気持ちを泣き叫んで伝えてくるのみでしたが、「私ね、~が嫌だったの。」と気持ちを伝えに来てくれるようになったことに成長を感じたこと。

・仕事とプライベートの両立はむずかしい?

 特に宿直明けでは仕事のことを引きずってしまうこともあり、難しさを感じますが休みの日はよく寝て、友人とカラオケに行ったり、語り合ったりしてリフレッシュしています。

・これからの目標を聞かせて下さい。

 母子生活支援施設では他の児童福祉施設と異なり、“母親”も生活する施設です。家族支援、就労支援など他の施設と異なる専門性を求められる施設ということもあるので今後、社会福祉士の資格を取得することを目標にしています。でもまずは保育者として目の前の子どもにより良い支援を行えるように!と思っています。

・学生の皆さんへメッセージを。

 私が学生時代に思い描いていた以上に複雑な事情、背景を抱える子どもたちを相手にしていて日々試されているように感じます。支援も十人十色だと思います。学生時代に勉強、部活、アルバイト、恋愛、たくさんの経験をしてください。その経験が支援に活かせるように頑張ってください。

母子生活支援施設 船橋市夏見母子ホーム 小山茉莉さん

・母子ホームをこころざしたきっかけは?

 初めは教員志望だったのですが、教育実習やボランティア活動などで出会った子どもたちの中に母子家庭の子がいて、母子支援に興味を持ちました。

・やりがいを感じる瞬間や印象に残るエピソードは?

 子どもたちの成長を日々みられることでやりがいを感じています。
さまざまな体験を通して、子どもたちが身体的だけでなく精神的にも大きく
成長しているのを実感できるのが、とても嬉しいです。

・仕事とプライベートの両立はむずかしい?

 どちらにも楽しみを持つようにしています。仕事では遠足やキャンプなどの行事を子どもたちと一緒に楽しんでいます。
 プライベートでは友人と会ったり、一人でゆっくり過ごしたり、メリハリをつけています。

・これからの目標を聞かせて下さい。

 今後もっと多くのことを学び、専門性を高めてお母さん方、子どもたちの
支援をしていきたいと思っています。

・学生の皆さんへメッセージを。

 学生のうちに多くのことに関心を持って、たくさんの体験をしていくと思います。私自身、学生のうちに旅行や勉強など、もっといろいろしておけばよかったなと思っています。

乳児院コミュニティ長柄 富塚誠さん

・ファミリーホームをこころざしたきっかけは?

  学生の時に乳児院があることを学び、乳児院で実習をさせて頂くことができました。職員の皆さんの乳幼児に対する思いが、養育に表れていて、とても感銘を受けました。私も乳幼児のために力になりたいと思い、乳児院を目指しました。

・やりがいを感じる瞬間や印象に残るエピソードは?

 乳幼児の日々の成長です。寝返り、座る、ハイハイができる、立つ、歩くなど、一つ一つの成長を見守り、喜べることです。

・仕事とプライベートの両立はむずかしい?

 責任の大きな仕事です。疲れることもあります。私はスポーツや旅行、家族と過ごすなど、プライベートの充実をはかり、気分転換をしています。仕事とプライベートの両立がむずかしいとは感じていません。両立することが、私の成長にとっても、良いことだと思っています。

・これからの目標を聞かせて下さい。

 それぞれの乳幼児の要求に沿った、家庭的できめ細やかな養育を目指します。

・学生の皆さんへメッセージを。

 乳児院は、乳幼児の生活の場です。人間形成の過程において、とても大切な時間です。乳幼児と共に生活し、共に成長する喜びが得られる場でもあります。